みなさんは自分のチームのトレーニングメニューを考えるときに困ったことはありませんか?
私がトレーニングを担当するときは気が気ではありませんでした。そのトレーニングで何を伝えて、どんなメニューを組むのか・・・ましてや、選手は目が肥えている者も多く、こちら側の足元を見てきます。
ひたすら私はDAZNを見て試合の研究の日々・・・本来は授業研究に100%振り切らなければいけないのですが、サッカー指導100%+教材研究100%で毎日がくそ忙しい日々でした。
そんな日々を過ごしてきた中で、私がTRをする上で大事にしていたことをみなさんにシェアさせていただければと思います。
攻撃と守備のTRを分けて行わない
よく私が選手の時にコーチから、

今日は、攻撃ベースのTRだからな!
とコーチングされることが多くありました。こういったTRにはメリットもあると思います。目的とする現象が出てきやすく落とし込みやすい等色々と良い場面設定ができると思います。
しかし、これは私の持論ですがこういったトレーニングには「ルール」が多く、トレーニングのためのトレーニングとなってしまうことが多いように思います。
試合になったら、タッチ制限や必ずこの人に出さなければいけない等のルールはありません。その時の場面設定の中で、最善の一手を考えなければいけません。だから、常に「トランジション」を含めたTRメニュー(攻撃・守備一体型)を考えるようにしています。
ゲームの時間を多く取る
これは、どのチームも多く行なっているかもしれませんが、選手はこのゲームの時間が「楽しい」からサッカーをやっていると行っても過言ではありません。
このゲームの中で、今日のテーマとなる現象を出させるのが指導者の腕の見せ所となるところだと思います。また、このゲームの中で指導者と選手の言語の共通認識を図っていくことも重要となります。
例えば、多くのチームで

立ち上がり、シンプルにやろう!
と聞きますが、この表現を「立ち上がり、相手のコートでやりたいから大きく蹴り込みましょう!」と捉えてしまう指導者、コーチが多いのではないでしょうか。私はこの「シンプル」という表現は「早く・正確にやりましょう」という表現となります。決して蹴り込みましょう!と言う表現にはなりません。
こういったゲームの中での言葉の擦り合わせはゲームの中で行った方が、より選手に入るのではないかと思います。
サッカーと教育ベースの話を織り交ぜる
TRの時間になるとサッカーの話ししか、してはいけないような雰囲気になったりしませんか?私は、TRの時間こそ、「教育ベース」の話しを多くした方が良いと思っております。
例①シュートを外して「ヘラヘラ」となってしまうようなムードの時には、
サッカーで笑いが出るのは良いプレーの時のみ。ましてや悪いプレーで笑いで誤魔化しているうちは試合にも勝てない。早稲田の野球の監督(小宮山悟 氏)はチームを持った最初に笑いが出ているうちは勝てない。このムードを変えなければならない。
例②大人の人がグラウンドに来たのに、挨拶がない時
グラウンドに入っても我関せずの選手は試合でも使えない。なぜなら、大人の人がいて気づいているのに見てみぬふりをする選手が、仲間のために走ることやルーズボールを拾えますか?だから、目配り・気配り・心配りが大事になる。
というような話しを全体にします。こういったネタを指導者は日々増やしていかなければいけません。
まとめ
いかがだったでしょうか。私がTRメニューを考える際に気を付けていることですが、今回は3つ挙げさせていただきました。
①攻守一体のTRメニュー
②ゲームの時間を長く
③教育ベースの話しをなるべくする。
今度はもっと細かくTRメニューのシェアをさせていただきたいと思います。今日もありがとうございました。
コメント